
会社編
【1】利益創出の法則
会社を経営するはじめの段階では、損益が重要だからP/Lを重視するが、すこし大きくなるとB/Sのいろんな資産項目をチェックしないと利益が出なくなる。単に工場の生産性向上とか、社内の経費引き締めでは利益はでない。
今の時代で、利益を上げる方法は二つ。キャッシュマージンをあげ、そして、総資産回転率を上げていく。
P/L管理では、利益率の高い新製品を出すしかないが、B/S管理に関して言えば、資産の各項目を管理することになる。
経営者の仕事は、元手から生産や販売活動をして、年度末に投入額よりも多いカネを生み出す。キャッシュフローをプラスにして、さらに再投資していくの繰り返し。
攻めでなく、守りの経営。景気の良し悪しでなく、一定の数値基準を守っていく。
(注) B/S = 貸借対照表、P/L = 損益計算書
【2】キャッシュフロー経営の重要性
苦しくなってもつぶれない経営は、キャッシュフロー経営だ。
まず、売掛債権を一日でも早く回収する努力をする。在庫を一日でもいいから減らしていく。在庫を持つための金利は負債の増加を促す。
設備投資はキャッシュフローの範囲で行う。いざというときに自己資金の範囲で払える額で考える。
借入は極力しない。どうしてもの場合は、変動金利で行う。
不良資産は損切りしてでも減らしていく。B/Sの資産を減らしていく。債務超過にならないよう早めに切り捨てる。
いまの縮小経営はこれに逆行して営業や工場や開発の人間を減らしてスタッフばかりを増やしている。
カネの源泉、つまりお客さんや工場現場で本当の情報をつかむことが重要である。
個人編
【1】お金の法則
まず自分のバランスシートをつくる。
長い目でみてのリスク分散が必要。足元の儲けばかり追ってもうかることは少ない。
日本円の資産はできるだけ減らしたほうがいいが、その分は外資にまわしたり、勝ち組の一部の株を買うべきだ。
常に情報収集を怠らない姿勢が必要で、投機的発想を極力排除する心構えが必要である。